蒸気機関車館の保存は扇形庫を活用している。
機関車館の歴史1972年10月10日、日本国有鉄道により日本の鉄道開業100周年を記念して梅小路機関区の扇形庫を活用して開設され、蒸気機関車を貴重な産業文化財と位置づけ、その動態保存を目的とした日本初の施設で、1987年の国鉄分割民営化にともなってJR西日本が引き継ぎました。また、この施設自体が、現役の車両基地(梅小路運転区)であり、蒸気機関車や嵯峨野観光鉄道所有のディーゼル機関車の検査・修繕も行なわれています。所有車両の貸出もしています。
敷地内では観光客用に動態保存している車両で「SLスチーム号」の名前で運転もしています。館の入り口は旧二条駅を移築したもので、内部は切符売り場などを残して、資料展示をしています。展示室に置いてある昔の扇形庫はとても精巧に出来ていて、暫くのあいだジッと見てしまいます。また扇形車庫の中では、鉄道模型を運転していて、子供たちには大人気です。一部車両は運転室に入ることも出来て、運転手気分を味わうことが出来ます。
機関車館の入り口は旧二条駅の駅舎を移築したもの。
SLスチーム号の乗車には長い行列が出来る。
旧二条駅を移築した入館口は、国鉄時代の古い駅舎の雰囲気を残した建物で、建物自体が歴史的建造物であるといえます。入り口前には蒸気機関車の動輪がモニュメントのように展示してあり、多くの子供たちが記念撮影をしています。入り口左手には、蒸気機関車の機関部が再現されていて、機関車がどのような機構で動くのかが分かります。また入り口右手には、蒸気機関車に関する資料が展示されていて、「お召し列車」のプレートが飾られています。旧国鉄時代の各地の古い駅舎の写真展示もあり、オールドファンには懐かしく感じられます。
「お召し列車」に飾られていた鳳凰の飾りは見事。
施設を出て機関区構内に向かうと、SLスチーム号の受付があります。SLスチーム号で運転される蒸気機関車の形式は決まっていません。何台かの蒸気機関車で、ローテーションを組んでいるようです。運転は機関車館のホームを出て、隣接される梅小路公園までバックする状態で行き、折り返しは前進する状態でホームに帰ってくる、往復約1kmの約10分間ほどの短い列車の旅です。スチーム号ホームの反対側には扇形車庫があります。この車庫は、1914年(大正3年)に建設されました。日本では現存する最古の鉄筋コンクリート造りの建築物で、2004年(平成16年)には、電動天井クレーン、引き込み線と共に、国の重要文化財に指定されました。扇形車庫には20の引き込み線があり、ほとんどの引き込み線には何らかの蒸気機関車が静態または動態保存されています。それらの機関車は眺められるだけでなく、運転席に乗り込むこともできます。間近に見る機関車は子供だけでなく、大人もその大きさに興奮して圧倒されます。
この他にも食堂車として利用されていた車輌を改装して作られた休憩所や、駅弁を販売しているコーナーなど、蒸気機関車を中心として、鉄道を楽しむ工夫が色々あり、子供を連れてピクニック気分で行くには最適の施設といえるでしょう。また機関車館の中に子供が遊べる小さな公園がありますが、機関車館の周りに児童公園や芝生が一杯の梅小路公園もあり、子供連れで一日中遊ぶことが出来ます。駐車場と機関車館との間にはチンチン電車と呼ばれていた頃の京都市電が連絡していて、この市電に乗る事が出来るのも、梅小路機関車館に来る楽しみの一つになっています。
駐車場と機関車館との間にはチンチン電車が走っている。
〒600-8835 京都市下京区観喜寺町
TEL:314-2996
市バス205・208・33系統「梅小路公園前」下車
専用駐車場はありません。近くに民営駐車場があります。
開館時間…9:30~17:00(最終入館時刻: 16:30)
入場料……大人 : 400円・小人(4歳以上)
SLスチーム号乗車料金……大人 : 200円・小人(4歳以上)
ホームページ http://www.mtm.or.jp/uslm/
宿泊施設: 新都ホテル、 リーガロイヤルホテル京都、 京都第一ホテル、 京都プラザホテル、 京家、 ひふみ旅館、 山田屋旅館