京都の玄関口である京都駅中央口の前に聳えるのは、今では京都のランドマークとも言える京都タワーがあります。完成した当初は、「古都京都にふさわしくない。」とか、「美的感覚がなさ過ぎる。」と散々な言われ方をされていましたが、開業して40年以上経った現在では、京都になくてはならない存在になっています。京都タワーが開業したのは、1964年(昭和39年)12月で、展望塔であるタワーの他に、京都タワーホテル・ブックセンター(大型書店)・土産物店などがあり、一階にはスターバックスがあります。地下3階には朝7:00から営業している大浴場があります。展望室の収容人員は500人で、高さは131メートルあります。展望室からは京都市内はもちろん、天気の良い日には大阪市内も望む事ができます。
京都タワーが131mなのは、建設当時の京都市の人口が131万人だったため。
京都タワーの歴史現在、京都駅の北西に京都中央郵便局がありますが、現在地に移転したのは1961年(昭和36年)で、それまでは現在京都タワーが建っている地にありました。1952~53年頃には早くも京都中央郵便局跡地の払い下げを希望して複数の民間企業が名乗りをあげ、選定には慎重な検討が必要とされ、京都商工会議所主催による懇談会が設けられました。懇談会の結論として、新会社を設立して、京都の表玄関としてふさわしい文化・観光センターを建設・運営するのが最適であるとされました。これを受けて2年後には建設準備のための委員会が設立され、その後株式会社京都産業観光センターが発足、いよいよビル建設に着手することとなりました。しかし、建設当初から反対運動があり、京都ノートルダム女子大学の講師だったジャン・ピエール・オシコルヌ氏は「古いたたずまいの京都の雰囲気を壊すのは許せない」として、当時の高山義三・京都市長に抗議の書簡を送ったりしました。そういった反対意見を押しのけて工事は進められます。
展望台からの眺めは京都市内を一望できる。
設計者は多くの公共建築を手がけた山田守氏で、日本武道館も山田氏の設計によるものです。タワーの設計コンセプトは、京都市内の町家の瓦葺きを波に見立て、海のない京都の街を照らす灯台をイメージしたもの。当時のビルディングは高さ31mという建築制限があり、センタービルも制限いっぱいの9階建て・31mで設計されましたが、時の専務が横浜のマリンタワーにならい、急遽タワーが出来ないかを提案しました。京都大学教授・棚橋諒氏が設計検証し、「ビル屋上にタワーを載せることは技術的に可能」との見解が出ると、屋上工作物という名目で高さ100m・重量800tのタワーの設置が決定しました。塔体は厚さ12~22mmの特殊鋼の円筒を溶接でつなぎ合わせてできており、骨組みが存在しません。専門的には応力外被構造(ストレスト・スキン)と呼ばれる構造を採用しているのが特徴です。タワーはこれまでにも、瞬間風速50m/秒を超えるいくつかの台風を経験し、また阪神大震災では震度5強の激しい地震動を受け、肉眼でもはっきりとわかる程度に大きく揺れたものの、幸い損害は無く安全性の高さを証明しました。そうして、建設作業員は延べ約22万人、作業時間は延べ250万時間に及んだ工事で、東海道新幹線開通とほぼタイミングを同じくして1964年(昭和39年)12月にオープン。1975年(昭和50年)には会社名も京都タワー株式会社と改め、現在は京阪電鉄のグループ企業となっています。「東本願寺のロウソク」との悪口もありますが、京都の名物であることに違いはありません。
11階展望台エレベータ乗場にある舞妓の人形。
京都タワーの一階には、様々な京都名物の商品が販売されています。修学旅行等で京都を訪れた方なら、これらの店を見られた方も多いでしょう。その奥にタワー展望室に行けるエレベータがあります。展望室に行くのは有料で、一階のエレベータ前、もしくは11階の展望台行きのエレベータ前で、チケットが販売されています。エレベータは一階から展望台へは直通ではなく、一旦11階展望台エレベータ乗場で、乗り換えなければなりません。展望台に着くと、京都市内が一望できます。展望台にはおよそ10メートル間隔で、無料の双眼鏡が設置してあり、京都タワー周辺には、タワーより高い建造物がないので、晴れた日にはかなり遠くまで見渡すことが出来ます。
土産物店はこじんまりとしている。
しかし展望台の最上階には、双眼鏡以外の設置物が無く、少し寂しい感じがします。エレベータを使って下に降りると、展望レストランがあります。訪れたときには利用していないので、料理の内容や金額等は分かりません。再びエレベータを使って11階展望台エレベータ乗場に降りると、小さなスペースですが、おみやげ品のコーナーや、京都タワーの等身大キャラクターがあり、記念撮影が楽しめます。
開業当初から余りよいイメージで語られることがなかった京都タワーですが、JRなどで地方から京都に帰ってくるときに、電車の車窓から京都タワーが見えてくると京都に帰ってきた実感があります。これからも京都には欠かせない存在であるでしょう。
〒600-8216 京都府京都市下京区東塩小路町
Tel.(075) 361-3215
JR「京都駅」下車徒歩2分
専用駐車場はありません
営業時間 9:00~21:00
入場料金 : 大 人 : 770円 高校生 : 620円 小学生・中学生 : 520円 幼児(3歳以上) : 150円
身障者(手帳をご提示下さい) : 350円
京都タワーのホームページ : http://www.kyoto-tower.co.jp/kyototower/
観光地: 京都駅、 梅小路蒸気機関車館、 東寺、 東西本願寺
宿泊施設: ホテルグランビア京都、 リーガロイヤルホテル京都、 京都新阪急ホテル、 京都センチュリーホテル、 ひふみ旅館、 山田屋旅館